ニュースレター
第4回東大エネルギー・環境シンポジウム 開催報告
「日本のエネルギーの今後と持続する発展 」
2013年1月号
2012年11月2日(金)にエネルギー工学連携研究センター、先端エネルギー変換工学寄付研究部門、低炭素社会実現のためのエネルギー工学寄付研究会の主催により、 第4回東大エネルギー・環境シンポジウム「日本のエネルギーの今後と持続する発展」を安田講堂にて開催した。
プログラム
第1部 エネルギーと持続する発展 |
1 日本のエネルギーの今後と電力業のあるべき姿 |
一橋大学大学院商学研究科・教授/東京大学名誉教授 橘川武郎 |
2 原子力ゼロを考える |
地球環境産業技術研究機構理事・研究所長/東京大学名誉教授 山地憲治 |
3 日本のエネルギーの今後と産業復興 |
東京大学生産技術研究所 特任教授 金子祥三 |
第2部 原子力問題に正面から取り組む |
4 「FUKUSHIMA」の未来 |
福島県副知事 内堀雅雄 |
5 福島第一原子力の事故と教訓 |
東京電力株式会社代表執行役副社長 相澤善吾 |
6 福島原発事故と放射線健康リスク管理: チェルノブイリの経験を生かして |
福島県立医科大学副学長 山下俊一 |
東日本大震災と福島第一原子力事故を経験して、日本のエネルギーのあり方が大きく変わろうとしている。原子力の安全性確保についての地道な取り組みが求められる一方、電力の供給は大丈夫なのか、また必要な化石燃料は確保できるのか、再生可能エネルギーは大きく伸ばすことができるのか、またこれらの理想的な組み合わせはいかにあるべきか、などの課題に正面から取組むことを目的として今回のシンポジウムは企画され、環境・経済・安全が確保できる共存解を求めて、どうすれば持続可能な経済成長が可能なのかを各講師に論じていただいた。
まず前田正史理事・副学長の開会の挨拶に続いて第1部では、橘川武郎一橋大学大学院商学研究科教授、山地憲治RITE・理事研究所長、金子祥三特任教授に「エネルギーと持続する発展」というテーマで、総合的・俯瞰的な立場からいかにしてベストミックスを図るかについて講演いただいた。
第2部では、内堀雅雄福島県副知事、東京電力(株)相澤善吾副社長、山下俊一福島県立医科大学副学長より、「原子力問題に正面から取り組む」というテーマで、今後原子力にいかに向き合うべきか、その基本に立ち返って課題と解決策について講演いただいた。
約800名の参加者の方々には熱心に聴講いただき、またシンポジウム終了後も追加講演の依頼などが相次ぎ、今回のテーマへの関心の高さが伺えた。シンポジウムの企画・進行など御協力戴いた皆様にお礼を申し上げる次第である。
(先端エネルギー変換工学寄付研究部門 金子祥三)
シンポジウムの状況(安田講堂)
シンポジウムの講演資料は、 【イベント情報】からご覧ください。
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